2018年06月03日

【鉄道】テレビ東京「車あるんですけど…?」で『廃線を楽しむ妄想タイムスリップ旅!』が放送される。◆テレ東公式サイトと、TVer(ティーバー)で 6/10(日)18:29まで視聴可能 [無料] ◆信越本線、横軽、碓井峠、吾妻線、八ッ場ダム、ドローン



◆番組公式サイト
http://www.tv-tokyo.co.jp/kuruma_aru/
◆TVer (ティーバー)
https://tver.jp/episode/44747773

後半の吾妻線(あがつま-)の話は、どう頑張っても膨らまないので、
前半の「横軽(よこかる。通称)」の方だけを、簡単に補足してみたいと思います。

この区間の背景を放送でしっかりと解説してくれていないのが謎過ぎるのですが、
ここは「長野新幹線(現:北陸新幹線)」開業まで「首都圏(高崎経由)」と、
長野市(信越+信越以遠)の往来を支えていた要所で「碓井峠(うすい-)」と呼ばれ、
電車や機関車だけで登ったり下ったり出来ない程の急勾配(※後述)のため、
「EF63」と言う 電気機関車を勾配の下側に重連、もしくは三重連にして支え、
尚かつ旧線で採用していた、レールの真ん中に歯車を噛ませる「アプト式」ではなく、
粘着運転(車輛の自重を利用した摩擦に頼った普通の走行方式)していた、
日本の鉄道遺産の上位5本の指に入る程の、いきなり有名な場所なのです。

ですが、その前の基本的な話として、鉄道車輛が急勾配の峠越えをするには、
「スイッチバック(折り返し)」「ループ線」または「補機(ほき。別の機関車)」を足す事で、
SL時代からこの難所を乗り切って来た訳ですが、(アプト式は特殊方式なので除外)
SLも機関車の1つですが、ハイパワーなディーゼル機関車や電化路線の拡大で
電気機関車の登場により、特にここだけにはより特別な「EF63」が投入されました。
現在でも電気機関車を補機として峠越えしているのは、碓井峠よりも遥かに遠い
山陽本線の「瀬野八(せのはち。通称。広島県)」にしか残っていないのですが、
それは今回関係無いので、興味が有る人は調べてみるのも面白いと思います。
(JRになってから開発された不遇な「EF200」の運命についても併せて是非)

話を元に戻すと、この番組では「廃線」とは言っているものの、最大の鍵となる
『EF63』の映像が出て来なかった事に対していきなり不満を感じてしまう訳です。

↑動画サムネにも書いている『66.7‰(パーミル)』とは、傾斜(勾配)の単位で有り、
角度しての 66.7度の事ではなく、「1000m進むと、66.7m上昇する」と言う意味です。
これを角度に直すと僅か「3.8度」しにかならないのですが、実際は…(以下、↓)
http://asuzuki.la.coocan.jp/train/nagaden/permil.htm
更に理解し易い様に、過去記事でも検証してみた仙台の地形と比べてみます。
今回は鉄道ネタなので、広瀬川を渡る新幹線の車内から、大年寺山の上に有る
テレビ塔の土台までを計測してみると、1.2kmで、75m上昇する事になるので、

これを計算してみると、62.5‰にしかなりません。次にこの逆で高い場所から
下界を見る形で選ぶとすれば 『AER 展望フロア』なので、ここを基準にしてみると、
直線距離で約2km(2000m)の位置に当たるのですが、同じ平面にないとならないので
地図上に半径を書けるサイトで確認してみた所、「大学病院(1F)」に向かい真っ直ぐ
2kmもの長い坂を鉄道の線路が有ると考えて貰うと、この凄さが判るかと。
ちなみに、AER 展望フロア階は商業+オフィスビルとは言え、31F(135mとして計算)です。
https://www.sendai-aer.com/
https://www.sendai-aer.com/about
また、鉄道に戻って何の因果か『日本一標高高い地下鉄の駅』を持つ事になった、
(仙台の)『東西線』ですが、青葉山の急勾配区間でも実は「57‰」しかないのです。
http://urocontact.wp.xdomain.jp/?p=394
他にも国内の有名な鉄道路線で思い浮かべるなら海底を通る「青函トンネル」ですが、
こちらはトンネル区間の距離がいきなり長いだけで、実は僅か「12‰」しかないのです。
また、実在しないものの代表と言えば、そう 『銀河鉄道999』 ですね。
http://uso800railway.blog116.fc2.com/blog-entry-1386.html
http://torinoie.blog.so-net.ne.jp/upload/detail/m_p8240291.jpg.html
大気圏脱出速度はともかく、どう考えても この角度では上がるま… あ、SF作品ですね。
この件に関しては考えなかった事にします。地球以外の星では重力とかも不明ですし…。

ちなみに、このEF63は、横川駅の奥に有る「碓氷峠鉄道文化むら」に動態保存されており、
実際に『本物の鉄道車輛の運転体験が出来る』と言う、新しいビジネスモデルを築いた
パイオニア的な存在でも有り、その意味でもいきなり貴重な鉄道遺産なのです。
http://www.usuitouge.com/bunkamura/
http://www.usuitouge.com/bunkamura/trial/index.html
アプト式時代の機関車は、アニメ「RAIL WARS!」に登場するので、そちらなどで
http://www.tbs.co.jp/anime/railwars/

あれ?「簡単に…」と最初に書いてたのは 何だったのやら???


< 本文、この番組も観てた筈なのに、覚えてなかった… >


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[ひとり言]

碓井峠(道路)と言えば「猿」… あ、違った…
車好きなら 『頭文字D Extra Stage 〜インパクトブルーの彼方に…〜』 ですね。
https://www.animax.co.jp/programs/NN10001248

元を正せば、ドリキンこと土屋さんのホームグラウンドって話なのですが…

あと、ここで言う「碓井峠」は「旧道」の方の話ですからね。お間違いなく
http://www3.wind.ne.jp/miniya/road/usui/usui.htm



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posted by 杜泉@仙台 旅ネタてんこ杜BM at 23:55| 宮城 ☁| Comment(0) | ■仙台 - 東海北陸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする